日本人初の快挙なるか?井上尚弥 vs ポールバトラーの見どころを解説

日本人初の快挙なるか?井上尚弥 vs ポールバトラーの見どころを解説 スポーツ

2022年12月13日に、井上尚弥選手とポールバトラー選手の4団体統一戦が開催されます。日本人初の偉業をかけたこの一戦は、世界中から注目されていますよ!

今回は、井上尚弥選手とポールバトラー選手の一戦の見どころを解説します。

井上尚弥VSポールバトラーは世界チャンピオン同士の激戦!

  • WBA=世界ボクシング協会
  • WBA=世界ボクシング評議会
  • IBF=国際ボクシング連盟

という三つの主要ボクシング団体のチャンピオンである井上尚弥選手。

そして、WBO=世界ボクシング機構のチャンピオンであるポールバトラー選手。

二人のボクシングバンタム級世界チャンピオンが、4団体統一王者の座をかけて争うのが12月13日に行われる「4団体統一戦」です!

井上尚弥 階級初・日本人初・ボクシング史上初の偉業に挑む

井上尚弥選手は29歳、プロ通算23戦で負けなし、20階のKO勝ちという驚異の成績を誇る世界最強クラスのボクサーです。ライトフライ級、スーパーフライ級でも世界チャンピオンに輝いた経験を持ち、2018年よりバンタム級に転向しました。

減量苦が減ったバンタム級は、井上尚弥選手曰く「ベストの階級」。瞬く間に三階級を制覇し、その後も勝ち続けて、遂に4団体統一に王手をかけています。バンタム級の4団体統一戦が行われるのは今回が初めてのこと。また、これまで日本人選手はいずれの階級でも4団体統一を果たしていません。

井上尚弥選手が4団体統一を果たせたなら、それはバンタム級初、かつ日本人初の偉業となります!

これまでの3つのベルトはいずれもKOにより獲得

これまで4団体統一王者に輝いたことのある選手は8人います。しかし、この8人がいずれも達成していない偉業が今回の井上尚弥選手にはかかっているのです。

実は井上尚弥選手、これまで3度の世界王者に輝いた際には、いずれもKOによりベルトを獲得しているのです。今回の統一戦でポールバトラー選手にKO勝利するようなことがあれば、

全てのベルトをKOにより獲得したことになります。

これは、先の8人も成し遂げていない、ボクシング史上初の偉業となりますよ!

4団体統一でPFP1位返り咲きなるか!?

井上尚弥選手は、2022年6月に米雑誌「リング」でPFP1位の偉業達成を果たしています!PFP(パウンド・フォー・パウンド)とは、全階級のボクサーを「同条件で戦ったら誰が一番強いのか」という想定で格付けしたランキングのことです。

様々な雑誌が独自のPFPを発表しているのですが、中でも雑誌「リング」は最も権威のあるボクシング専門誌とされています。「リング」のPFPで1位に選ばれるということはボクサーにとって至上の名誉の一つで、日本人で1位に輝いたのは井上尚弥選手が初めてなのです。

2022年8月のPFP更新で井上尚弥選手は2位に下がってしまっていますが、4団体統一戦の内容によっては1位返り咲きも考えられ、その点も注目されています!

井上尚弥 試合相手のポールバトラーについて

井上尚弥選手と4団体統一をかけて戦うのは、現WBO王者・ポールバトラー選手です。現在34歳で、イギリスの技巧派ボクサーです。井上尚弥選手が王者に輝くはるか前、2014年にIBFバンタム級世界王者となったこともあるベテランで、「童顔の暗殺者」という異名の持ち主でもあります。

一方で、プロ通算36試合で34勝2敗、KO勝ち15回という戦績はチャンピオンクラスの選手のものとしては少し地味と評されることも。それでも、2022年4月に行われたWBOバンタム級暫定王者決定戦に勝利し、その後WBO正規王者に昇格を果たしています。

ポールバトラーの真髄は粘り強さ!

2022年4月の試合は、直前で対戦相手が当時の王者であるカシメロ選手から同級4位のスルタン選手に変更になっていました。スルタン選手相手のバトルプランをわずか2日で練らなければならなかった中で、ポールバトラー選手は見事な戦いを見せました。

その時のプランは「慎重に、 賢明に、12ラウンドを戦い抜く」というもの。KO勝ちの少なさは12ラウンドを安定して戦えるということも示しており、タフネス、粘り強さがポールバトラー選手の強みです!

ポールバトラーは井上尚弥のファン!?

また、ポールバトラー選手は礼儀正しく、相手へのリスペクトを欠かさないナイスガイでもあります。井上尚弥選手の大ファンを公言しており、「彼と戦えるのであれば、それは最高の名誉」とも話されています。

井上尚弥選手と戦うためには、タイトルを取らなければならなかったと考えていたポールバトラー選手。王者になったばかりですが防衛戦ではなく統一戦を望み、「アスリートとして最高の相手と戦いたい」と井上尚弥選手との試合を楽しみにしています。

井上尚弥VSポールバトラーの予想される試合展開は?

下馬評では、井上尚弥選手が圧倒的有利と目されているこの一戦。ポールバトラー選手も井上尚弥選手のパンチを「とんでもない」と評し、バンタム級では規格外のものだと認めています。

一方、ポールバトラー選手を侮らない井上尚弥選手は「バトラー対策」として長いラウンドのスパーリングを久しぶりに解禁、決戦に向けて準備をしています。ポールバトラー選手のタフさを知っており、長いラウンドの戦いになることを覚悟しているのでしょう。

タフさに定評のあるポールバトラー選手を、いかに井上尚弥選手が自慢のパワーでリングに鎮めるかがこの一戦の注目ポイントです。

まとめ

今回は、12月13日に行われる4団体統一戦の見どころなどを紹介しました。

数々の偉業がかかったこの一戦。井上尚弥選手には、最高のファイトを期待したいですね!

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