上場企業の多くや、一部の未公開企業の中に「従業員持株制度」というものがあります。
会社に入社すると、勧められることが多いのですが、これは入ったほうがよいのでしょうか。
ちなみに私はメリットが大きいと考え、入っています。
従業員持株会とは?
従業員持株会とは、「給料から天引きで、勤務先や親会社などの株を買う制度」です。
福利厚生の位置付けですね
従業員持株会が給料から天引きされたお金を集めて、証券会社経由で自社株を買います。
多くの会社で従業員持株会が採用されており、就職すると総務部から従業員持株会への参加を勧められます。 というのも、従業員持株会は会社にとってメリットがあるためです。
会社にとってのメリットは?
会社のために一生懸命働く
「株式を持てば株価を上げるために一生懸命働く」という理由です。 平社員の間はともかく、管理職になればほぼ強制的に株を買わされます。
「モノ言わぬ株主が増える」
最近では「アクティビスト」が話題になっているように、株主が経営について注文をつけたり、 取締役を解任したり、会社提案とは別の人物を取締役に任命したり、配当金を増やしたりすることが増えています。
過去に話題になった「村上ファンド」はその先駆けでしたね。
弊社も持株会始めるらしい。従業員持ち株会のメリット・デメリットとは https://t.co/RjBYGYCF4B pic.twitter.com/nsH0fXkFpi
— ジン@配当金再投資 (@jin_walletplus1) 2018年3月23日
従業員持株会のメリット
従業員のメリット
少額で株式投資ができる
株式投資には最低でも10万円~100万円の資金が必要です。 しかし持株会なら1000円という少額での株式投資が可能なのです。 出資分は毎月給料から天引きされますので、毎月自動的に株を購入できます。
奨励金がもらえる
最大のメリットがこれですね。
持株会に加入して株を毎月買うと、会社から奨励金が出ます。
どれぐらいの奨励金が出るのかは、会社によって違いますが、積立金額に対して、5%〜30%のお金が出ますね。
預金をしていても、ほとんどお金は増えませんよね?
でも、持株会は会社の奨励金がそのまま資産にプラスされます。
配当金がもらえる
奨励金に次いで大きなメリットでしょう。
名義変更をしない限り、配当金が自動的に再投資されますので、複利の効果を最大限に活かすことができます。
通常の日本の証券会社は、日本株米国株問わず、配当再投資をすることができません。米国なら、DRIPという配当再投資制度があるようなのですが。日本でもDRIP制度が早くできることを切に願います。
出世につながる
会社によっては出世にあたって「自社株を持っているかどうか」が重視されることもあります。
#ブログ更新 【従業員持株会】持株事務手数料というものが振り込まれていた https://t.co/7ZiJQNkJhe pic.twitter.com/8CbTSDDqnz
— さんろくまる (@nopotechinolife) 2016年3月29日
従業員持株会の退職後の取扱い!売却できる?
退職後は持株会を退会することになります。退会後は再入会することはできません。
持株会が上場株式である場合は、従業員持株会の事務を委託している証券会社などを通じて、取引の単位である単元株相当額について、退職する人の名義に書き換えます。
そして、ひとまずその証券会社などに、退職者の個人口座を開設して預け入れします。売却することを希望する場合は、この手続き後に売却することになります。
まとめ
従業員持ち株会といっても、株式投資となんら変わりはありません。デメリットも考慮の上、加入しましょう。
下記の本を参考にしたらいかがでしょうか?
従業員持ち株会導入の手引き